発達障害者の徒然日記

発達障害を抱える20代の男の徒然日記です。

エポケーとイノベーションの発想の類似性

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 エポケーとは、あらゆる定立を「作用の外に置く」「遮断する」「カッコに入れる」「判断中止する」という哲学的アプローチを指すもので、この方法論は、対象に対する主観的な影響を一時的に排除し、純粋な現象そのものに焦点を当てることを意味する。
 イノベーションの発想について、新しいアイデアを生み出すプロセスにおいて、既存の概念や常識を疑う行為が含まれる。
 エポケーとイノベーションの発想には類似性があり、両者は既存の枠組みに縛られずに新しい視点を探求し、従来の概念に疑問を投げかけることが、新しい発展や進化をもたらす可能性があることを示唆している。
 この類似性の根拠は、両者が伝統的な思考パターンに挑戦し、新しいアイデアやアプローチを生み出すプロセスで類似している。
 具体的な例を挙げると、スマートフォンの発明がエポケーの考え方と共通点があり、従来、電話機や携帯電話は通話やメッセージのための装置として捉えられていたが、スマートフォンの登場により、これらの既存の定立が疑問視された。スマートフォンは、単なる通信手段を超えて、多くの機能やアプリケーションを提供し、新たなデジタル体験を可能にした。
 エポケーとイノベーションの類似性から、エポケーの哲学的アプローチは、イノベーションにおいて新しい道を切り拓くための貴重な方法論の一つとして考えられる。どちらも既存の枠組みを超えて、創造的なアプローチを促進し、進歩と成長に貢献していると言えるだろう。