発達障害者の徒然日記

発達障害を抱える20代の男の徒然日記です。

真の個性とは?


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ゴッホほど個性に苦しみ続けた画家はいないのではないでしょうか。ゴッホは生まれつき自己主張が強く、また精神的な病気(これも彼の個性の一部ですが)を患っていました。それを一番よく理解していたのはゴッホ自身でしたが、そんな彼は、絵画を通して自身の感情を表現しようと、生涯個性と闘い続けた画家でした。

小林秀雄は言います、芸術家は皆個性を表現しようと躍起になっているが、そのようなものは個性でも何でもない、真の個性は辛く苦しいものであり、それを乗り越えたものが真の個性だ、と。ゴッホは個性と闘い続け、苦労しながら克服したからこそ、あの芸術的な絵画が生まれました。

つまり、社会的地位、身体的特徴、自分の癖、先天的な生まれつきの性質は特殊性(speciality)に過ぎず、それらを克服しようとして、普遍的なことを表現できる精神こそが個性(originality)であると言います。

芸術家というのは、皆それぞれ何かを表現しようとする時、自分の癖や生まれつき、社会的地位などの先天的な個性と戦いながら、それを乗り越える精神こそが真の個性で、それが絵画や小説を生み出すのだと感じました。